「観光」って、どういう意味か知ってるか?
はて? 何のことかいな?・・・・・・・・・ですな。
ちょうど4年前に三千院の大島執事長が当店に来られた時に教えていただいたお話の中から・・・
「観光」って、どういう意味か知ってるか?
という問いかけがあり、会で集まったメンバーは何となく解かっているものの
本来言葉の持つ意味においての観光が何なのかは、誰も解答できずにいました。
仰るに観光とは、「国の光を観る。用て王に賓たるに利し」ということが五経の
うちの一つである易経にあるそうです。「国の光を観る」ということは、「その国の王の立
派な人徳と、その王による国民の教化の美しさをみる」(これが、観光の意味)ということ
であり、「用て王に賓たるに利し」とは、「それだけの知力を持った人物であればこそ、王
の賓客として遇せられる臣となることができる」(これが、観光の目的)ということのよう
です。
えらい難しくなりましたが、要するに、観光とは行った先の文化を学ぶことで、色々なとこ
ろへ行っても、そこでしっかりと見学をしないと意味を成さないということです。
見学は、「見る」だけでなく、そこから「学び」がないといけないし、「学ぶ」ということ
は、そこから何かしら自分の中に取り入れて、次に、行動に移すことも意味します。
「いいな」「きれいだな」「すごいな」だけでは、前進はありません。
観光で商売をする者ならなおのこと、ここ大原の歴史文化を紐解き、今後は時代の流れを良
く見据え、この場所の文化に沿った改革をしていかなければならないのですよ。
と、いう教えでした。
奥深く説得力のあるお話です、改めてぜひ気持ちに取り入れたいと思い直した夜でした。