「器は料理の着物」とは料理人でもあり陶芸家でもあった魯山人の言葉
こんな器に料理を盛りつけたい!との思いから作陶を始めたのは
かれこれ10年以上前になる。
今回は瓢箪皿を作るべく、段ボールで型を取り粘土をたたらづくりで形成
ナイフで型を取り鉛筆を持ちフリーハンドで線を引く。
瓢箪の端を持ち上げ立体感を出す。
素焼きの後に何の釉薬をかけるのか迷った。
織部?志野?伊羅保?
結果「鉄釉」にすることにした。
落ち着いた渋い色に仕上がる。
器は料理の着物であるなら、あまりきらびやかな装いは料理の存在を
くすませてしまう。
この鉄釉の表情なら線引きした瓢箪の表情もくっきり目立ち
料理を引き立てる器であるに違いない。
今回は試し焼き(プロトタイプ)として3皿の仕上がりであったが
イメージ通りの色合いと大きさであるため、量産体制に切り替える。
目標40枚!
これはもう趣味の域を超えて仕事というべき量
器用貧乏のなせる業、色んなことをかじりつつ、自分探しは果てしなく続く(笑)