関守石の独り言

当店の金食い虫

2011年01月24日

当店の庭園には現在大小6本の松が植わっています。
もともとは、10数本ありましたが
管理に手が回らず、チェーンソーの錆となりました(泣
で、いつも気にかかるのが、松枯れです。
皆さんのご自宅や、お店などに松があるところでは
同じように気がかりなことかと思います。
そもそも、松という樹木は金食い虫と言われ
手入れが欠かせない美貌を求め続ける厄介な樹木です。
新緑となる季節の芽摘みや、剪定は当たり前・・・
雪の多い土地では、雪吊りも不可欠。
兎にも角にも、金のかかる木なのです。
では、なぜそのような木を植えるのか・・・?
その答えは、やはり日本庭園には松が似合うから・・・なのです。
日本料理でいうところの椀物のような存在でしょうか・・・
このような金銭的リスクを承知で庭園に松を植えるのは
作庭家やオーナーの心意気・・・みたいなものかと勝手に思っています。
で、松が金食い虫ということは説明しましたが
その金食い虫の松を喰う松くい虫というのがいるのです。
正式名はマツノザイセンチュウというのですが
この虫が松の中に入り枯死さすのです。
松の葉が焼けたように茶色になっているのを
時折見かけますが、ほとんどはこの小さな虫の仕業です。
この松くい虫を撃退したり、害虫から予防するために
樹木に薬剤投与をします。
金食い虫の松に、さらに金をつぎ込み
元気な姿でさらに金食い虫として生き続けてもらおうという
訳のわからぬ泥沼の所業を続けておりまして・・・(汗
樹木にドリルで穴をあけ、注射!
かなり荒治療な強制点滴状況です。
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4年に1度の予防薬です。
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かれこれ3度目の治療になりますので
9年目になりますか・・・
しかし、この薬良く効きます。
治療してからは、松枯れ無し!
年間5000円の保険と思えば安いもんです。
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下記は、当店に4年に1度、大阪から施工に来ていただいている会社です。
正和商事株式会社
松を大事にしたい方は、是非お試しあれ・・・。

カテゴリー: 関守石のひとりごと
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