第18回 野むら山荘寄席を開催しました。
午前5時半から仕込みに入った。
外は真っ暗、気温は2度と実に冬らしい夜明け前の朝である。
床の間の額装は宇田荻邨「紅白梅」
この季節なので、今回の小鍋立ては「猪」で攻めてみた。
少し生姜をきかせたあっさり目の地で、牛蒡との相性は抜群のはずである。
蕎麦は新蕎麦。不味いはずがない。
十割蕎麦ながらぶつぶつと切れることもなく、長くつながり腰もある。俺、うで上げたか?
いやいや、最近は右肩が五十のそれで上まで上がらん( ;∀;)
ま、出汁巻も蕎麦打ちも、数をこなせば上手くなるわな。
落語会が始まった。
前座は桂三実さん。桂三枝(現桂文枝)の19番目の弟子。18歳で入門して6年になるそうである。
きっちりした口調で「つる」を披露した。
さて、今回のトリは桂三風さん。
この夏に嵐電を貸し切って落語会を開催した時にも披露した「ハンカチ」
(ノ・ω・)ノオオオォォォ-ウケ
会場が笑いの渦に包まれている・・・。
三風さん、みんなのハートを鷲掴みや~
来年の落語会は残念ながら出番がないが、必ずまた呼びたい噺家さんである。
満足満足。
落語会、準備は大変やけど、来客が満面の笑みを出しながら
「おもろかったで~」「また来るね~」「元気になったわ」
と帰りがけに声をかけてくれることで、こちらも幸せになる。
この商売でよかった。