関守石の独り言

月いちグルメツアー

2011年06月16日

今月の月いちグルメツアーは、 「西陣 魚新」さん

宮中有職料理で有名な京の老舗料理店です。

店内には、小松宮彰仁親王 の扁額や宮中晩餐に使用する
調度品などが所狭しと並べられています。

今日は、なかひがしさんが隣席、向うに見える上座には
平八さんがおられます。

お隣のなかひがしさんとのおしゃべりの中で
色々とお話を聞かせていただきました。

なかひがしさんが学生の頃、
自分の進路を考えていたときに実家(美山荘)の留守番をしていた時のこと、
突然来店した 作家の立原正秋が料理を所望。

今は主人の兄がいないのでできません。 と、なかひがしさんが断ったところ
「できるものでいいから」 と云われ、自分なりに工夫してお出ししたところ
「座敷に来い」と先生が呼んでいらっしゃいます! と、女中さん。

恐るおそる座敷に出向いてみると、「この料理は君が独りで作ったのか?」と。
「はい、いつも見ているのでこれくらいはできます」と、答えたところ
立原正秋は、「この料理は、おいしい。君はお兄さんの手助けをし、
料理をもっと勉強しなさい。」 と、云われたそうである。

この言葉が、なかひがしさんが料理の世界に入るきっかけになり
運命の言葉だったのである。

その後は、皆さんご存知の通り・・・

独創的な料理センスで一大ブームを巻き起こし
今やミシュラン二ツ星!

何でも今度、フランスの三ツ星シェフ  アラン・デュカス
コラボレーションされるのだそうだ。

しかし、きっかけやチャンスはどこにあるか分かりませんね・・・!
今回のお話の中で、ちょっと気になるアドバイスをいただいたんで
早速、計画に移りたいと思います!

この人、やっぱり 先見の明があるわ・・・。

次回の月いちグルメツアーは、岡崎の レイナ・デ・レイナさんです。

カテゴリー: 関守石のひとりごと
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